東海道復路の旅 5日目

 本日は薩埵峠越えが有りつつも距離自体は短いので、まったりペースのスタートとなる。

 時間的余裕も有るのでスタート前に自転車の整備を行う。 汚れを拭き、チェーンに油を差し、タイヤに空気を入れるぐらいでは有りましたが、気分は上々である。

 天気も良く、サイクリング気分で走行していたのもつかの間、気がつけば薩埵峠へ突入。 やはりここもハイキングの人は居ても、自転車を担いで登る馬鹿は私たちだけしかいませんでしたが、もうそんな事にもすっかり慣れたので黙々と階段を上る。

 気がつけば峠の最高地点に到達し、浮世絵の景色が眼下に広がる。 丁度桜も咲き始めたところで花見気分も満喫しつつ写真を撮ったりするなど観光気分にひたっていたら、やけに顔が日焼けしたオヤジさんに話しかけられる。 その方は東京から歩いて淡路島まで行くそうな…。 自転車でも日本一周やオーストラリア横断をしたり、毎年ツールド北海道にも出場する強者の方だそうです。 そんな話を小一時間ほど聞いた後、薩埵峠を下る。

 由比では桜エビに期待していましたが、静岡出身の同僚から現在は桜エビの季節ではないことは聞いていたので、期待せずに昼食を食べる店を探していたところ「生しらす有ります」という黒板書きの文字を発見したので、その店にて昼食を食す。 生しらすは初めてでしたが、大変美味しゅうございました。 やはり旅の楽しみは食べ物ですなぁと実感した次第。

 お腹も膨らみ先を急ぎますが、蒲原、吉原、原と、昔は野原しか無さそうな宿場の名前からも想像出来ますが、特に見所も無い所が続く。 おかげでペースも上がり調子でしたが途中新幹線の線路下をくぐるイベントも有り。

 とはいえ行程が短い事も有り早々に三嶋大社に到着。 明日はこの旅最大の難所である箱根越えとなる為、ホテルにチェックインした際、程よい大きさの段ボール箱を頂き、不必要な荷物をその箱に詰めて宅急便で送る事に。 コンビニまで運ぶ際、ドロップハンドルの自転車に大きな箱を括りつけている姿は大変滑稽でしたが、この作業のおかげで荷物は半分以下の軽さになる。

 明日の箱根越えの為、明朝6時スタート。 早々に就寝したかったが、なかなか寝付けず結局12時過ぎになってやっと床につく。

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